“多数”のいろいろな読み方と例文
旧字:多數
読み方割合
たすう29.4%
おおぜい23.5%
おおく17.6%
あまた11.8%
おほく11.8%
たくさん5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分じぶんまちから、だいぶそこまではなれていました。へいくと、今度こんどひろ道路どうろとおるので、多数たすう家屋かおくりはらわれたあとでありました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
私はいきなりその手を押えようと思って、フと気がついたんです、四辺の食卓には多数おおぜいの人がいるではありませんか、ボーイも背後に敬々うやうやしく立って見ています。
鉄の処女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
かれいますでにその死期しきせまったのをって、イワン、デミトリチや、ミハイル、アウエリヤヌイチや、また多数おおくひと霊魂不死れいこんふししんじているのをおも
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「万が一にも、大丈夫とは思うが、万一、こしものでも引き抜くと、この混雑の中で多数あまたな怪我人を出すから、充分に、気をつけい」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等が胆に針を与へて秘密の痛みに堪ざらしめよ、彼等が眼前めさきに彼等が生したる多数おほくの奢侈の子孫を殺して、玩物の念を嗟歎の灰の河に埋めよ、彼等は蚕児かひこの家を奪ひぬ汝等彼等の家を奪へや
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
妻籠本陣に付属する問屋場、会所から、多数たくさんな通行の客のために用意してあったような建物までがことごとく取りくずしてある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)