“たくさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タクサン
語句割合
沢山74.9%
数多12.5%
澤山11.9%
多数0.3%
絶対0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それもただ沢山たくさんの本を読んだというだけでなく、昔のえらい学者や作家さっかの書いた本をじつに楽しんでんだのです。
母の話 (新字新仮名) / アナトール・フランス(著)
予科では中学へ毛の生えた様なことをするので、数学なども随分沢山たくさんあり、生理学だの動物植物鉱物など皆な英語の本でやったものである。
落第 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
無論むろんこれもと生神様いきがみさまからは、沢山たくさん御分霊ごぶんれい……つまり御子様おこさまがおうまれになり
私を神様か何ぞのように大切にかけて、生卵や果物なぞを特別に沢山たくさん下すって御機嫌を取りながら、否応なしに競技に引っぱり出されるのでした。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
し以後、庭のなかへ這入るやうな事があつたならば、遠慮はして居られないから打ちのめす、うちには外にも沢山たくさんの鶏があるのだから。
数千匹もいるであろう数多たくさんの猿が、五六間さきの楢の木の根元に仕掛けた藤葛へすがりついてそれを引っ張っていた。
忘恩 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
土地の大地主で、数多たくさんの借家を持ち、それで、住宅すまい向前むこうに酒や醤油の店を持っている広栄の家は、鮫洲さめず大尽だいじんとして通っていた。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
勘作は起きあがって笊の中をのぞいた。大きな二尺ばかりの鯉が四ひきと、他にふなはやなどが数多たくさん入っていた。勘作は驚いて眼をみはった。
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
二条ふたすじ三条みすじかに寒水石かんすいせき食卓テーブルえた店には、数多たくさんの客が立て込んでいた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それは夏のゆうべ一人の秀才が庭の縁台えんだいの上で寝ていると、数多たくさんの蛍が来てもものあたりへ集まっていた。
馬の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かがみ太刀たち澤山たくさんた、わたしはだれらないやうに、やまかげやぶなか
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
書物しよもつ澤山たくさんあるので、うへなき滿足まんぞくもつ書見しよけんふけるのである
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それから、今度こんど發見はつけんされた駒岡附近こまをかふきんにも、すですで澤山たくさん横穴よこあな開發かいはつされてあるのだが
それを子供こどもたちが目笊めざるせるのが、「摘草つみくさをしたくらゐざる澤山たくさん。」とふのである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見榮坊みえばう! には見榮みえをんなものつたり、らなかつたりするもの澤山たくさんある。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
妻籠本陣に付属する問屋場、会所から、多数たくさんな通行の客のために用意してあったような建物までがことごとく取りくずしてある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
『ペケペケ。絶対たくさんペケある。二十五円二十五円。アンタは帰れ。モウ話しせん』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)