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澤山
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たくさん
ふりがな文庫
“
澤山
(
たくさん
)” の例文
新字:
沢山
見榮坊
(
みえばう
)
!
世
(
よ
)
には
見榮
(
みえ
)
で
女
(
をんな
)
に
物
(
もの
)
を
與
(
や
)
つたり、
與
(
や
)
らなかつたりする
者
(
もの
)
が
澤山
(
たくさん
)
ある。
僕
(
ぼく
)
は
心
(
こゝろ
)
から
此
(
この
)
貧
(
まづ
)
しい
贈物
(
おくりもの
)
を
我愛
(
わがあい
)
する
田舍娘
(
ゐなかむすめ
)
に
呈上
(
ていじやう
)
する!
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それから
又
(
また
)
『
毒
(
どく
)
』と
記
(
しる
)
してある
瓶
(
びん
)
から
澤山
(
たくさん
)
飮
(
の
)
めば、それが
屹度
(
きつと
)
晩
(
おそ
)
かれ
早
(
はや
)
かれ
體
(
からだ
)
の
害
(
がい
)
になるものだと
云
(
い
)
ふことを
决
(
けつ
)
して
忘
(
わす
)
れませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
自分
(
じぶん
)
も
夫
(
それ
)
で
澤山
(
たくさん
)
だと
考
(
かんが
)
へて、
器械
(
きかい
)
か
何
(
なん
)
ぞと
膝
(
ひざ
)
を
突
(
つ
)
き
合
(
あは
)
せ
肩
(
かた
)
を
並
(
なら
)
べたかの
如
(
ごと
)
くに、
行
(
い
)
きたい
所
(
ところ
)
迄
(
まで
)
同席
(
どうせき
)
して
不意
(
ふい
)
と
下
(
お
)
りて
仕舞
(
しま
)
ふ
丈
(
だけ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
日本
(
につぽん
)
アルプスの
上高地
(
かみこうち
)
の
梓川
(
あづさがは
)
には、もといはなで、
足
(
あし
)
が
滑
(
すべ
)
るといはれたほど
澤山
(
たくさん
)
ゐたものですが、
近頃
(
ちかごろ
)
はだんだん
減
(
へ
)
つて
來
(
き
)
たようです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
然
(
しか
)
し
比較的
(
ひかくてき
)
に
※去
(
くわこ
)
の三
年
(
ねん
)
は
私
(
わたくし
)
の
爲
(
ため
)
には
凌
(
しの
)
ぎ
易
(
やす
)
かつたよ、イヤ、
其間
(
そのあひだ
)
には
隨分
(
ずゐぶん
)
、
諸君
(
しよくん
)
には
想像
(
さうざう
)
も
出來
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
、
面白
(
おもしろ
)
い
事
(
こと
)
も
澤山
(
たくさん
)
あつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
子守
(
こもり
)
がまた
澤山
(
たくさん
)
寄
(
よ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
其中
(
そのなか
)
に
年嵩
(
としかさ
)
な、
上品
(
じやうひん
)
なのがお
守
(
もり
)
をして
六
(
むつ
)
つばかりの
女
(
むすめ
)
の
兒
(
こ
)
が
着附
(
きつけ
)
萬端
(
ばんたん
)
姫樣
(
ひいさま
)
といはれる
格
(
かく
)
で
一人
(
ひとり
)
居
(
ゐ
)
た。
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
なんとこの
榎木
(
えのき
)
の
下
(
した
)
には
好
(
い
)
い
實
(
み
)
が
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
ませう。
澤山
(
たくさん
)
お
拾
(
ひろ
)
ひなさい。
序
(
ついで
)
に、
私
(
わたし
)
も
一
(
ひと
)
つ
御褒美
(
ごはうび
)
を
出
(
だ
)
しますよ。それも
拾
(
ひろ
)
つて
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
何有
(
なあに
)
、これで
可
(
い
)
いさ、
澤山
(
たくさん
)
だ。何うにか
辛抱
(
しんぼう
)
の出来んこともあるまい。人間は、肉は喰はなくつても活きてゐられる動物よ。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
這
(
こ
)
んなのが
有
(
あ
)
りましたと
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せるのは、
彌生式土器
(
やよひしきどき
)
の
上部
(
じやうぶ
)
(第五圖參照)と
破片
(
はへん
)
澤山
(
たくさん
)
及
(
およ
)
び
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
底
(
ぞこ
)
である。
別
(
べつ
)
に
貝塚土器
(
かひづかどき
)
の
網代底
(
あじろぞこ
)
一
箇
(
こ
)
。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「生意氣云ふな。お前のやうな奴はお前で
澤山
(
たくさん
)
だ。」先生はせき込みながら續けた。「一體、つまらんとは何の云ひ草だ。」
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
尤
(
もつと
)
も、
古
(
いにしへ
)
の
和名
(
わめい
)
に
漢字
(
かんじ
)
を
充當
(
じうたう
)
したのが、
漢音
(
かんおん
)
の
讀
(
よ
)
み
方
(
かた
)
の
變化
(
へんくわ
)
に
伴
(
とも
)
なうて、
和名
(
わめい
)
が
改變
(
かいへん
)
せられた
例
(
れい
)
は、
古代
(
こだい
)
から
澤山
(
たくさん
)
ある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
だからこそ、わざわざますらをといふ言葉が立派さうにあるので、女にもますらをだましひの所有者は
澤山
(
たくさん
)
にある。
凡愚姐御考
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
聞て
能
(
よく
)
こそ心付たれ我は
婆
(
ばゝ
)
の事に心付ざりし
隨分
(
ずゐぶん
)
澤山
(
たくさん
)
に
遣
(
つか
)
はせと有ければ寶澤は大いに
悦
(
よろこ
)
び
早速
(
さつそく
)
酒を徳利へ
移
(
うつ
)
し
肴
(
さかな
)
をば竹の皮に
包
(
つゝ
)
み
降積
(
ふりつ
)
もりたる
大雪
(
おほゆき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
珍
(
めづ
)
らしき
客
(
きやく
)
に
馳走
(
ちそう
)
は
出來
(
でき
)
ねど
好物
(
かうぶつ
)
の
今川燒
(
いまがはやき
)
、
里芋
(
さといも
)
の
煮
(
に
)
ころがしなど、
澤山
(
たくさん
)
たべろよと
言
(
い
)
ふ
言葉
(
ことば
)
が
嬉
(
うれ
)
し、
苦勞
(
くらう
)
はかけまじと
思
(
おも
)
へど
見
(
み
)
す
見
(
み
)
す
大晦日
(
おほみそか
)
に
迫
(
せま
)
りたる
家
(
いゑ
)
の
難義
(
なんぎ
)
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「さうさ
成程
(
なるほど
)
、
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
る
處
(
ところ
)
だけ
有
(
あ
)
れば
善
(
い
)
いんだから、それにや四
尺
(
しやく
)
もあつたら
澤山
(
たくさん
)
だね、
斯
(
か
)
うこつちばかり
附
(
つ
)
ければね」
内儀
(
かみ
)
さんは
自分
(
じぶん
)
の
帶
(
おび
)
へ
手
(
て
)
を
當
(
あ
)
てゝ
見
(
み
)
ていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「わたしは
隨分
(
ずいぶん
)
澤山
(
たくさん
)
の
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
んだが、一
番
(
ばん
)
しまいに三人の貴い
御子
(
みこ
)
を得た」と仰せられて、
頸
(
くび
)
に掛けておいでになつた玉の
緒
(
お
)
をゆらゆらと
搖
(
ゆら
)
がして
天照
(
あまて
)
らす大神にお授けになつて
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
院長
(
ゐんちやう
)
アンドレイ、エヒミチは
疾
(
とう
)
から
町
(
まち
)
の
病家
(
びやうか
)
を
有
(
も
)
たぬのを、
却
(
かへ
)
つて
可
(
い
)
い
幸
(
さいはひ
)
に、
誰
(
だれ
)
も
自分
(
じぶん
)
の
邪魔
(
じやま
)
をするものは
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
ふ
考
(
かんがへ
)
で、
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
ると
直
(
す
)
ぐ
書齋
(
しよさい
)
に
入
(
い
)
り、
讀
(
よ
)
む
書物
(
しよもつ
)
の
澤山
(
たくさん
)
あるので
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
A
持藥
(
ぢやく
)
は
好
(
よ
)
かつたね。
何
(
なに
)
しろマアそれでヒステリー
病
(
びやう
)
だの
悋氣病
(
りんきびやう
)
だのが
直
(
なほ
)
れば
結構
(
けつこう
)
だ。
年始状
(
ねんしじやう
)
を
無暗
(
むやみ
)
に
澤山
(
たくさん
)
出
(
だ
)
したりするのに
比
(
くら
)
べると、
君等
(
きみら
)
のは
蓋
(
けだ
)
し
葉書利用法
(
はがきりようはふ
)
の
上乘
(
じやうじよう
)
なるものだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
わたしはあの
夫婦
(
ふうふ
)
と
途
(
みち
)
づれになると、
向
(
むか
)
うの
山
(
やま
)
には
古塚
(
ふるづか
)
がある、その
古塚
(
ふるづか
)
を
發
(
あば
)
いて
見
(
み
)
たら、
鏡
(
かがみ
)
や
太刀
(
たち
)
が
澤山
(
たくさん
)
出
(
で
)
た、わたしは
誰
(
だれ
)
も
知
(
し
)
らないやうに、
山
(
やま
)
の
陰
(
かげ
)
の
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
へ、さう
云
(
い
)
ふ
物
(
もの
)
を
埋
(
うづ
)
めてある
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
生
(
うま
)
れてはじめての
鯛
(
たひ
)
の
子
(
こ
)
の
旅
(
たび
)
!
從者
(
じうしや
)
もつれず
唯
(
ただ
)
、
獨
(
ひと
)
りはじめの七
日
(
か
)
十
日
(
か
)
は
何
(
なに
)
かと
物珍
(
ものめづ
)
らしくおもしろかつたが、
段々
(
だん/″\
)
と
日
(
ひ
)
を
追
(
を
)
つて
澤山
(
たくさん
)
のくるしいことや
悲
(
かな
)
しいことが、
到
(
いた
)
るところに
待伏
(
まちぶせ
)
し
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
わたしの叔父は江戸の末期に生れたので、その時代に最も多く行はれた化物屋敷の
不入
(
いらず
)
の間や、嫉み深い女の
生靈
(
いきりやう
)
や、執念深い男の死靈や、さうしたたぐひの陰慘な幽怪な傳説を
澤山
(
たくさん
)
に知つてゐた。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
カピ妻
木曜日
(
もくえうび
)
までは
急
(
いそ
)
ぐに
及
(
およ
)
ばぬ。まだ
澤山
(
たくさん
)
間
(
ま
)
があるがな。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
いろ/\な
可愛
(
かあい
)
らしい
蝶々
(
てふ/\
)
も
澤山
(
たくさん
)
ある
中
(
なか
)
で、あの
大
(
おほ
)
きな
黒
(
くろ
)
い
蝶々
(
てふ/\
)
ばかりは
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
いものです。あれは
毛蟲
(
けむし
)
の
蝶々
(
てふ/\
)
だと
言
(
い
)
ひます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
弦月丸
(
げんげつまる
)
には、
珍
(
めづ
)
らしく
澤山
(
たくさん
)
の
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
搭載
(
とうさい
)
されて
居
(
ゐ
)
ます、
眞珠
(
しんじゆ
)
と
黄金
(
わうごん
)
とが
夥
(
おびたゞ
)
しく
海上
(
かいじやう
)
で
集合
(
あつまる
)
と
屹度
(
きつと
)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
祟
(
たゝり
)
があります。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
子供
(
こども
)
なんざ、
無
(
な
)
くても
可
(
い
)
いぢやないか。
上
(
うへ
)
の
坂井
(
さかゐ
)
さん
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
に
澤山
(
たくさん
)
生
(
うま
)
れて
御覽
(
ごらん
)
、
傍
(
はた
)
から
見
(
み
)
てゐても
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だよ。
丸
(
まる
)
で
幼穉園
(
えうちゑん
)
の
樣
(
やう
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを
燒
(
や
)
いて二十
食
(
く
)
つた、
酢
(
す
)
にして
十
(
とを
)
食
(
く
)
つたと
云
(
い
)
ふ
男
(
をとこ
)
だて
澤山
(
たくさん
)
なり。
次手
(
ついで
)
に、
目刺
(
めざし
)
なし。
大小
(
だいせう
)
いづれも
串
(
くし
)
を
用
(
もち
)
ゐず、
乾
(
ほ
)
したるは
干鰯
(
ひいわし
)
といふ。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
其所
(
そこ
)
で
例
(
れい
)
の
唱歌
(
しやうか
)
の
一件
(
いつけん
)
だがね、
僕
(
ぼく
)
は
色々
(
いろ/\
)
考
(
かん
)
がへたが
今更
(
いまさら
)
唱歌
(
しやうか
)
にも
及
(
およ
)
ぶまいと
思
(
おも
)
ふのだ
如何
(
どう
)
だらう。『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
澤山
(
たくさん
)
じやアないか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『お
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さいませ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
は
續
(
つゞ
)
けて、『
何
(
なん
)
だか
澤山
(
たくさん
)
其
(
そ
)
の
後
(
うし
)
ろにちら/\して
居
(
ゐ
)
ます——
談
(
はなし
)
をしたのは三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
だけです——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『あんな
事
(
こと
)
言
(
い
)
つて、
親分
(
おやぶん
)
トボケて
居
(
ゐ
)
るが、
面白
(
おもしろ
)
い
土瓶
(
どびん
)
見
(
み
)
たやうな
物
(
もの
)
だの、
香爐
(
かうろ
)
見
(
み
)
たやうな
物
(
もの
)
だの、
澤山
(
たくさん
)
掘出
(
ほりだ
)
して
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るだよ』と
教
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
それから、
大
(
おほ
)
きな
木材
(
もくざい
)
から
細
(
こま
)
かな
纎維
(
せんい
)
をとつて
紙
(
かみ
)
をこしらへたり、その
他
(
ほか
)
にも
使
(
つか
)
ふようにもなり、
最近
(
さいきん
)
では
人造絹絲
(
じんぞうけんし
)
の
原料
(
げんりよう
)
にも
澤山
(
たくさん
)
の
木材
(
もくざい
)
を
使
(
つか
)
つてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
都合よきやうに申さば
我
(
われ
)
又
(
また
)
言事
(
いふこと
)
澤山
(
たくさん
)
有と申に平左衞門
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
ひ是は
未練
(
みれん
)
の事を仰せらるゝ物かなと
言
(
いふ
)
をナニ
未練
(
みれん
)
とは其方の事なりと
爭
(
あらそ
)
ふ時大岡殿コリヤ兩人
共
(
とも
)
默止
(
だまれ
)
と聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
洋々
(
やう/\
)
たるナイル
河
(
かは
)
、
荒漠
(
くわうばく
)
たるサハラの
沙漠
(
さばく
)
、
是等
(
これら
)
は
大
(
おほい
)
に
化物思想
(
ばけものしさう
)
の
發達
(
はつたつ
)
を
促
(
うなが
)
した。
埃及
(
えじぷと
)
の
神樣
(
かみさま
)
には
化物
(
ばけもの
)
が
澤山
(
たくさん
)
ある。
併
(
しか
)
し
之
(
これ
)
が
希臘
(
ぎりしや
)
へ
行
(
い
)
くと
餘程
(
よほど
)
異
(
ことな
)
り、
却
(
かへ
)
つて
日本
(
にほん
)
と
似
(
に
)
て
來
(
く
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
彼
(
かれ
)
は
町
(
まち
)
に
澤山
(
たくさん
)
の
病家
(
びやうか
)
の
顧主
(
とくい
)
を
持
(
も
)
つてゐる。で、
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
を
心窃
(
こゝろひそか
)
に
院長
(
ゐんちやう
)
より
遙
(
はるか
)
に
實際
(
じつさい
)
に
於
(
おい
)
て、
經驗
(
けいけん
)
に
積
(
つ
)
んでゐるものと
認
(
みと
)
めてゐた。
何
(
なん
)
となれば
院長
(
ゐんちやう
)
には
町
(
まち
)
に
顧主
(
とくい
)
の
病家
(
びやうか
)
などは
少
(
すこ
)
しも
無
(
な
)
いのであるから。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
澤山
(
たくさん
)
だよ、おつうげもやつてくろうな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
動物園
(
どうぶつゑん
)
には
澤山
(
たくさん
)
の
動物
(
どうぶつ
)
がゐました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
祖母
(
おばあ
)
さんがおよめに
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
の
古
(
ふる
)
い
長持
(
ながもち
)
から、お
前達
(
まへたち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんの
集
(
あつ
)
めた
澤山
(
たくさん
)
な
本箱
(
ほんばこ
)
まで、その
藏
(
くら
)
の二
階
(
かい
)
にしまつて
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
私
(
わたくし
)
は
何
(
な
)
んだか
心配
(
しんぱい
)
なんです、
稻妻
(
いなづま
)
がいくら
強
(
つよ
)
くつたつて、あの
澤山
(
たくさん
)
な
猛獸
(
まうじう
)
の
中
(
なか
)
を、
無事
(
ぶじ
)
に
海岸
(
かいがん
)
の
家
(
いへ
)
へ
歸
(
かへ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ませうか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『ありがたう』と
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは、『
隨分
(
ずゐぶん
)
面白
(
おもしろ
)
いのね。
今
(
いま
)
まで
知
(
し
)
らなかつたのよ、そんなに
澤山
(
たくさん
)
胡粉
(
ごふん
)
のことについては』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其人
(
そのひと
)
に
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
自分
(
じぶん
)
の
持地
(
もちち
)
からは
澤山
(
たくさん
)
破片
(
はへん
)
が
出
(
で
)
るが、
未
(
ま
)
だ
誰
(
たれ
)
も
發掘
(
はつくつ
)
した
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いといふ。
然
(
さ
)
らば
近日
(
きんじつ
)
發掘
(
はつくつ
)
をさして
呉
(
く
)
れと
其場
(
そのば
)
で
手金
(
てきん
)
を
打
(
う
)
つた。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
濱野
(
はまの
)
さんは、
其
(
そ
)
の
元園町
(
もとぞのちやう
)
の
下宿
(
げしゆく
)
の
樣子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
に
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
た。——
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
にも、
其
(
そ
)
の
宿
(
やど
)
では
澤山
(
たくさん
)
の
書籍
(
しよせき
)
と
衣類
(
いるゐ
)
とを
焚
(
や
)
いた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
呉服店
(
ごふくみせ
)
でも
大分
(
だいぶ
)
立見
(
たちみ
)
をした。
鶉御召
(
うづらおめし
)
だの、
高貴織
(
かうきおり
)
だの、
清凌織
(
せいりようおり
)
だの、
自分
(
じぶん
)
の
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
知
(
し
)
らずに
過
(
す
)
ぎた
名
(
な
)
を
澤山
(
たくさん
)
覺
(
おぼ
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから
樹齡
(
じゆれい
)
ではさっき
言
(
い
)
つた
阿里山
(
ありさん
)
の
紅檜
(
べにひ
)
が
第一
(
だいいち
)
で、
千二三百年
(
せんにさんびやくねん
)
から
二千年近
(
にせんねんちか
)
くのものが
澤山
(
たくさん
)
あります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
例
(
たと
)
へば六
臂
(
ぴ
)
の
觀音
(
くわんのん
)
は
元々
(
もと/\
)
大化物
(
おほばけもの
)
である、
併
(
しか
)
し
其
(
その
)
澤山
(
たくさん
)
の
手
(
て
)
の
出
(
だ
)
し
方
(
かた
)
の
工夫
(
くふう
)
によつて、
其
(
その
)
手
(
て
)
の
工合
(
ぐあひ
)
が
可笑
(
おか
)
しくなく、
却
(
かへ
)
つて
尊
(
たうと
)
く
見
(
み
)
える。
決
(
けつ
)
して
滑稽
(
こつけい
)
に
見
(
み
)
えるやうな
下手
(
へた
)
なことはしない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
汝
(
おのれ
)
が
知
(
し
)
るべきやと
叱
(
しか
)
り
付
(
つけ
)
直樣奉行所へ訴へけり是は利兵衞が
内心
(
ないしん
)
には幸ひ吉三郎を科に落し外より
持參金
(
ぢさんきん
)
澤山
(
たくさん
)
ある
聟
(
むこ
)
を取る
存意
(
ぞんい
)
なりしとぞ大岡殿金屋利兵衞が
願書
(
ぐわんしよ
)
を一
覽
(
らん
)
有
(
あつ
)
て
則
(
すなは
)
ち吉三郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
東京
(
とうきやう
)
にも
歌人
(
うたよみ
)
の
大家先生
(
たいかせんせい
)
は
澤山
(
たくさん
)
あれど
我等
(
われら
)
のやうに
先生
(
せんせい
)
の
薫陶
(
くんたう
)
を
受
(
う
)
け
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
門
(
もん
)
に
學
(
まな
)
び
候
(
さふらふ
)
ものならで、
能
(
よ
)
く
我等
(
われら
)
の
精神感情
(
せいしんかんじやう
)
を
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
唱歌
(
しやうか
)
に
歌
(
うた
)
ひ
出
(
いだ
)
し
得
(
う
)
るもの
有
(
あ
)
るべきや、
甚
(
はなは
)
だ
覺束
(
おぼつか
)
なく
存候
(
ぞんじさふらふ
)
。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彳
(
たゝず
)
めば、
暖
(
あたゝか
)
く
水
(
みづ
)
に
抱
(
いだ
)
かれた
心地
(
こゝち
)
がして、
藻
(
も
)
も、
水草
(
みづくさ
)
もとろ/\と
夢
(
ゆめ
)
が
蕩
(
とろ
)
けさうに
裾
(
すそ
)
に
靡
(
なび
)
く。おゝ、
澤山
(
たくさん
)
な
金魚藻
(
きんぎよも
)
だ。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
打石斧
(
だせきふ
)
の一
番
(
ばん
)
多
(
おほ
)
かつたのは、
深大寺
(
しんだいじ
)
である。
此所
(
こゝ
)
では
先輩
(
せんぱい
)
が、
矢張
(
やはり
)
打石斧
(
だせきふ
)
を
澤山
(
たくさん
)
採集
(
さいしふ
)
した。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
殊
(
こと
)
に
新
(
あたら
)
しい
專門的術語
(
せんもんてきじゆつご
)
はおほくは
日本化
(
にほんくわ
)
することが
困難
(
こんなん
)
でもあり、また
不可能
(
ふかのう
)
なのもあるので
便宜上
(
べんぎじやう
)
外語
(
ぐわいご
)
をそのまゝ
日本語
(
にほんご
)
として
使用
(
しよう
)
してゐるのが
澤山
(
たくさん
)
あるが、
勿論
(
もちろん
)
これは
當然
(
たうぜん
)
のことで
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
爪
(
つめ
)
はのびて
居
(
ゐ
)
ませんか、
爪
(
つめ
)
のあかはありませんか、とひもじい
腹
(
はら
)
でも
言
(
い
)
ひたく
成
(
な
)
る、のが
澤山
(
たくさん
)
ある。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
印度教
(
いんどけう
)
に
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るものは、
何
(
いづ
)
れも
不思議
(
ふしぎ
)
千
萬
(
ばん
)
なものばかり、三
面
(
めん
)
六
臂
(
ぴ
)
とか
顏
(
かほ
)
や
手足
(
てあし
)
の
無數
(
むすう
)
なものとか、
半人
(
はんにん
)
半獸
(
はんじう
)
、
半人
(
はんにん
)
半鳥
(
はんてう
)
などの
類
(
るゐ
)
が
澤山
(
たくさん
)
ある。
佛教
(
ぶつけう
)
の五
大
(
だい
)
明王等
(
めうわうとう
)
も
印度教
(
いんどけう
)
から
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
澤
部首:⽔
16画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“澤山”で始まる語句
澤山々々