“元々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もともと83.3%
もと/\16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうかなあいつ、古藤のやつは少し骨張ほねばり過ぎてる……が悪かったら元々もともとだ……とにかくきょうおれのいないほうがよかろう」
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
早速さっそく酒を取り寄せて、石にぶっかけてみました。けれども、元々もともとからの石ですから、酒をかけたくらいで正覚坊になりようわけはありません。
正覚坊 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
主婦かみさん、乃公わしはこゝで一寸天文学の講釈をするがね、すべてこの世界にある物は、二千五百万年経つと、また元々もと/\通りにかへつて来る事になつてゐる。
たとへば六觀音くわんのん元々もと/\大化物おほばけものである、しかその澤山たくさんかた工夫くふうによつて、その工合ぐあひ可笑おかしくなく、かへつてたうとえる。けつして滑稽こつけいえるやうな下手へたなことはしない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)