“もともと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
元々43.5%
元来30.4%
固々8.7%
旧々4.3%
本々4.3%
本本4.3%
素々4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならばかの女は、天性にも教養にも、こんなとき邪魔ものになるような良心めいたものは元々もともと持っていなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は元々もともと、極端な享楽児きょうらくじで、趣味のために、いろいろな職業を選び、転々てんてんとして漂泊さすらいをした。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
元来もともと、木ッ端細工で、好個いい焚付けになる上に、屋根が生子板で、火が上へ抜けぬので、横へ横へと匍うからだろう。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
少々落着いての話では——いきおいに任せて、峠をさして押上った、途中別に仔細しさいはござらん。元来もともと、そこから引返そうというではなく、猿ヶ馬場を、向うへ……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と云って、固々もともと恋人に送る艶書えんしょほど熱烈な真心まごころめたものでないのは覚悟の前である。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と云って固々もともとにくい男ではないんだから粗略にする訳はない。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それともに、な、国手、おんの生命を掻払かっぱらいさえすりゃ、お孝とのよりが戻って、早い話が旧々もともと通り言うことを肯いて、女が自由になる見込さえあればですだ、それこそ、お前んが国手でも、神でも、仏でも、容赦する気は微塵みじんも無いだ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何の効けんもない事に観音へ頼りて福を求める様の事は本々もともと無益に存じ候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかし男子の非道に反抗してこういう逆襲の態度にでる事は暴を以て相酬あいむくいるので、本本もともと互に謙遜し、互に尊敬し協和して男女各自の天分を全くすべき真理にもとっておりますから、一方を服従させようというのでなく、服従するなら互に真理の前に服従しる立派な人格を養って後に結婚するのが大切でしょう。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
あの方は素々もともとから、凄い容子をしていますが、今度はまたもっと怖ろしい形相をしているように思われます。