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元来
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もともと
ふりがな文庫
“
元来
(
もともと
)” の例文
旧字:
元來
父親
(
おやじ
)
の名代で交際大事と顔を出したものの、
元来
(
もともと
)
伝二郎としては品川くんだりまでうまくもない酒を呑みに来るよりは
釘抜藤吉捕物覚書:07 怪談抜地獄
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
安達さんも顔が潰れますけれど、私達だって
元来
(
もともと
)
私達が
後楯
(
うしろだて
)
になって始めたことですから、こゝで負けたんじゃ好い恥を
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
元来
(
もともと
)
、木ッ端細工で、
好個
(
いい
)
焚付けになる上に、屋根が生子板で、火が上へ抜けぬので、横へ横へと匍うからだろう。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
少々落着いての話では——
勢
(
いきおい
)
に任せて、峠をさして押上った、途中別に
仔細
(
しさい
)
はござらん。
元来
(
もともと
)
、そこから引返そうというではなく、猿ヶ馬場を、向うへ……
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
元来
(
もともと
)
、この村の区長の次男であったのですが、今年の二月に深良家……被害者の処へ養子に行った者です。
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
聞く
毎々
(
ことごと
)
に身にしみて
口惜
(
くちを
)
しく、
父様
(
ととさん
)
は何と
思
(
おぼ
)
し召すか知らぬが
元来
(
もともと
)
此方
(
こち
)
から貰ふて下されと願ふて遣つた子ではなし、身分が悪いの学校がどうしたのと宜くも宜くも勝手な事が言はれた物
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
如何
(
いか
)
に思つてをりましたところが、
元来
(
もともと
)
私と云ふ者を
嫌
(
きら
)
ひ抜いて
御在
(
おいで
)
なのですから、あの歌が御座いますね、行く水に
数画
(
かずか
)
くよりも
儚
(
はかな
)
きは、思はぬ人を思ふなりけりとか申す、実にその通り
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼のこの趣味も
元来
(
もともと
)
好きな道とは言いながら寄る年浪に跡目もなく、若いころの一粒種は行方知れず、ことに三年前に
女房
(
つれあい
)
に別れてからというものは
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「まあ/\、然う言わないで相談に乗っておくれ。
元来
(
もともと
)
私が転地に出してやったようなものだから、私の手で素直に戻らせないと具合が悪いんですよ」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「成程、面白い影響があるもんですな。あなたは
元来
(
もともと
)
此処ですか?」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
元来
(
もともと
)
嘘だから、何んな風も斯んな風もない。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“元来”の意味
《名詞・形容動詞》
はじめからそのような状態や性質であること。もともと。
物事を説明したり、疑問を呈したりする場合に、文頭に置いて接続詞的に用いる語。そもそも。
(出典:Wiktionary)
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
“元来”で始まる語句
元来仏法無多子