“数画”の読み方と例文
読み方割合
かずか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行く水に数画かずかくよりもはかなき恋しさと可懐なつかしさとの朝夕に、なほ夜昼のわかちも無く、絶えぬ思はその外ならざりし四年よとせの久きを、熱海の月はおぼろなりしかど、一期いちごの涙に宿りし面影は
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
それは如何いかに思つてをりましたところが、元来もともと私と云ふ者をきらひ抜いて御在おいでなのですから、あの歌が御座いますね、行く水に数画かずかくよりもはかなきは、思はぬ人を思ふなりけりとか申す、実にその通り
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)