“贈物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくりもの75.7%
おくるもの5.4%
プレゼント5.4%
かずけもの2.7%
カドウ2.7%
ゲシェンク2.7%
ぞうもつ2.7%
つかいもの2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見榮坊みえばう! には見榮みえをんなものつたり、らなかつたりするもの澤山たくさんある。ぼくこゝろからこのまづしい贈物おくりもの我愛わがあいする田舍娘ゐなかむすめ呈上ていじやうする!
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
○さて口上いひ出て寺へ寄進きしんの物、あるひは役者へ贈物おくるもの、餅酒のるゐ一々人の名をあげしなよび披露ひろうし、此処忠臣蔵七段目はじまりといひてまくひらく
たとえば、クリスマスに子供に自動車を買ってやっても、それは親からの贈物プレゼントであって、その程度の金持の息子でも、学資はアルバイトをして自分で稼いでいる。
ピーター・パン (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
(女子に向かい)明日の贈物かずけものの貴女のお顔を皆の者にお見せ下されて、贈物がどのように美しく気高くあたいあるかをお知らせなされませ。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
慈悲じひの意味であなたを呼んだんですよ。アデェルにね、贈物カドウのことを、私にしやべつちやいけないつて云つたのです。それにあの子は云ひたくつて胸一杯なんだ。
きょう子供の贈物ゲシェンクにする人形の着物をほとんど一手で縫うたシュエスター何某が、病気で欠席されたのは遺憾でありますというような挨拶あいさつもありました。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
さて入寺にゅうじ登山の日となれば、二ちょう山轎やまかごの荷持ちの男どもが五台山へさしていった。すでに一山の長老や僧衆とも、得度とくどの式、贈物ぞうもつ施入せにゅう、あとの祝いなど、諸事しめし合せはついている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アンポンタンは成長するにしたがい家内いえのなかの異端者としてみられていたから、どうする事も出来ないで、抱えの時分、流山ながれやまみりん瓶入の贈物つかいものをもってくる彼女の背中を目で撫ていたが