“薫陶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くんとう82.5%
くんたう12.5%
かぶ2.5%
しこま2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この叔母たちの薫陶くんとうをうけて、彼女の才芸はおどろくばかりのものになった。十八歳になるころには見事に刺繍ししゅうすることができた。
もと/\軍隊風に児童を薫陶くんたうしたいと言ふのが斯人の主義で、日々にち/\の挙動も生活もすべて其から割出してあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いけ年をつかまつってもとかく人真似まねめられぬもの、ましてや小供といううちにもお勢は根生ねおい軽躁者おいそれものなれば尚更なおさら倐忽たちまちその娘に薫陶かぶれて、起居挙動たちいふるまいから物の言いざままでそれに似せ、急に三味線しゃみせん擲却ほうりだして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
取次とりつはゝことばたず儀右衞門ぎゑもん冷笑あざわらつてかんともせずさりとは口賢くちがしこくさま/″\のことがいへたものかな父親てゝおや薫陶しこまれては其筈そのはずことながらもう其手そのてりはせぬぞよ餘計よけいくち風引かぜひかさんよりはや歸宅きたくくさるゝがさゝうなものまことおもひてくものは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)