“薫育”の読み方と例文
読み方割合
くんいく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家庭では一人一人に対して充分の薫育くんいくほどこす事が出来る。家庭で充分に品性を養って学校ではただ物の仕上をしてもらう位に心得ていなければならん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
於松にとっても、半兵衛は、数年薫育くんいくをうけた恩人、また生命いのちの親でもある。ここ昼夜その人の枕許に侍したまま具足も解かず、薬餌やくじの世話に精根を傾けていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから以後ついぞ怒った試しがない。親爺はこれを自分の薫育くんいくの効果と信じてひそかに誇っている。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)