“薫物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たきもの94.7%
かをりもの5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうした幾通かの中に、薄青色の唐紙の薫物たきものの香を深くませたのを、細く小さく結んだのがあった。あけて見るときれいな字で
源氏物語:24 胡蝶 (新字新仮名) / 紫式部(著)
或る日の午後、僕等は勧工場の中に這入つて、装飾品の売場から薫物たきものの売場へ、反物の卓から置物の卓へとあちこちうろついた。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
「もろもろの薫物かをりものをもて身をかをらせ、けむりはしらのごとくして荒野より来たるものは誰ぞや」
乾あんず (新字旧仮名) / 片山広子(著)