トップ
>
『乾あんず』
ふりがな文庫
『
乾あんず
(
ほしあんず
)
』
十坪に足りない芝庭である。ひさしく手を入れないので一めんに雑草が交つて野芝となつてしまつた。しかし野も林も路もすべての物が青む季節になれば、野芝の庭もめざましく青い。庭のまん中よりやや西に寄つて一本のいてふの樹が立つてゐる。心をきり落したの …
著者
片山広子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「美しい暮しの手帖 一号」暮しの手帖社、1948(昭和23)年9月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
疾
(
や
)
痴者
(
おろかもの
)
青緑
(
みどり
)
風聞
(
うはさ
)
香物
(
かうもつ
)
煙
(
けむり
)
薫物
(
かをりもの
)
村里
(
むらざと
)
柱
(
はしら
)
牀
(
とこ
)
請
(
こ
)
部従
(
ともまはり
)