“風引”の読み方と例文
読み方割合
かぜひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此(この)美登利(みどり)さんは何(なに)を遊(あそ)んで居(ゐ)る、雨(あめ)の降(ふ)るに表(おもて)へ出(で)ての惡戯(いたづら)は成(な)りませぬ、又(また)此間(このあひだ)のやうに風引(かぜひ)かうぞと呼立(よびた)てられるに、はい今(いま)行(ゆき)ますと大(おゝ)きく言(い)ひて、其聲(そのこゑ)信如(しんによ)に聞(きこ)えしを耻(はづ)かしく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その妻は見るも厭(いとはし)き夫の傍(そば)に在る苦を片時も軽くせんとて、彼の繁(しげ)き外出(そとで)を見赦(みゆる)して、十度(とたび)に一度(ひとたび)も色を作(な)さざるを風引(かぜひ)かぬやうに召しませ猪牙(ちよき)とやらの難有(ありがた)き賢女の志とも戴(いただ)き喜びて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
取次(とりつ)ぐ母(はゝ)が詞(ことば)も待(ま)たず儀右衞門(ぎゑもん)冷笑(あざわら)つて聞(き)かんともせずさりとは口賢(くちがしこ)くさま/″\の事(こと)がいへたものかな父親(てゝおや)に薫陶(しこま)れては其筈(そのはず)の事(こと)ながらもう其手(そのて)に乘(の)りはせぬぞよ餘計(よけい)な口(くち)に風引(かぜひ)かさんより早(はや)く歸宅(きたく)くさるゝが宜(よ)さゝうなもの誠(まこと)と思(おも)ひて聞(き)くものは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)