“十度”の読み方と例文
読み方割合
とたび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あぶないてば木綿ちゃん、という呼び声はこの会食中にばかりも十度とたびも繰り返された。あぶないとは何の事か木綿ちゃんの知った事ではない。
水籠 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
十度とたびほど、大地をなぐると、槍は折れてしまった。武蔵は、納屋のひさしの下にあった漬物だるの押し石をさしあげて、取りかこむ群れへほうりつけた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姫様ひいさま、それ/\、ほしひとつで、うめぢや。またゝきするに、十度とたびる。はやく、もし、それ勝負しようぶけさつせえまし。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)