水籠みずごもり
表口の柱へズウンズシリと力強く物のさわった音がする。 この出水をよい事にして近所の若者どもが、毎日いたずら半分に往来で筏を漕ぐ。人の迷惑を顧みない無遠慮なやつどもが、また筏を店の柱へ突き当てたのじゃなと、こう思いながら窓の格子内に立った。も …
作品に特徴的な語句
ぞん くう 明朝みょうあさ 籠居こもりい 杜絶とぜつ えん はさ たえ 天馬てんま よる ごけ おさ 枝蛙えだがえる 今日きょう 飯櫃おはち へそ 熱苦あつくる 煮豆にまめ 生赤なまあか 漬菜つけな 満悦まんえつ 浮藻うきも 浪畔なぐろ あり うなぎ どじょう 雲泥うんでい 隣間となりま やみ 閉塞へいそく かん 鉄瓶てつびん いかだ はち 蚊帳かや 蒲焼かばやき 芝居しばい ふなばた おけ ぜん また 佃煮つくだに おご 境涯きょうがい 垣根かきね 向島むこうじま 十度とたび 剣呑けんのん 凋衰ちょうすい 兵糧ひょうろう 寂寞せきばく 仮床かりゆか 他目よそめ 今朝けさ 二人ふたり こと 下女げじょ 一間ひとま 晩餐ばんさん 水籠みずごも 気色けしき 梶棒かじぼう 梯子はしご 一人ひとり 板塀いたべい くい 景色けしき あわ 掃除そうじ 得避えさ 後背うしろ 常式じょうしき