“常式”の読み方と例文
読み方割合
じょうしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船頭宿の常式じょうしきどおり、帆綱や漏水桶あかおけや油灯などが乱雑につみあげられた広い土間からすぐ二十畳ばかりの框座敷になり、二カ所に大きな囲炉裏いろりが切ってある。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
かえって少しの光や音や動きやは、その静かさの強みを一層強く思わせる。湿りを含んだランプの光の下に浮藻うきも的生活のわれわれは食事にかかる。佃煮つくだに煮豆にまめ漬菜つけなという常式じょうしきである。
水籠 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)