“十露盤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そろばん96.9%
ソロバン3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼と我れとの相違は、いわば十露盤そろばんけたが違っているだけで、喜助のありがたがる二百もんに相当する貯蓄だに、こっちはないのである。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一文不通いちもんふつうの木具屋のせがれが、今では何うやら斯うやら手紙の一本も書け、十露盤そろばんも覚え、少しは剣術も覚えたのは、皆大旦那のお蔭
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
木津の唯泉寺ユヰセンジ(大谷派)の本堂が曲つて、棟の上で一尺五寸も傾いた。其節誰かゞ十露盤ソロバンの名人と云ふ人を一人連れて来て、此を見せると、即坐に、此堂を真直ぐにしよう、と請合うた。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)