“そろばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソロバン
語句割合
算盤85.4%
十露盤11.9%
十呂盤0.4%
双露盤0.4%
珠盤0.4%
珠算盤0.4%
算梯0.4%
算珠盤0.4%
算露盤0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向うの帳場格子の中には人が三人ほどいたが、算盤をはじいたり帳面を繰ったりするだけで、誰もこっちの相手にはなってれない。
初蕾 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一文不通の木具屋のが、今では何うやら斯うやら手紙の一本も書け、十露盤も覚え、少しは剣術も覚えたのは、皆大旦那のお蔭
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
居間へ引っ返した丁寧松はポカンとした顔で考え込んだが、やがて長火鉢のひきだしを開けると、ちいさい十呂盤を取り出した。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……二から一引く一残る! これが十呂盤の定法だが、この事件はそうでねえ、二から一引く皆な消えっちゃった! 侍も手代もきえっちゃった。……こんならぬ話ってねえ。
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
是れが為めには娘の時より読み書き双露盤の稽古は勿論、経済法の大略を学び、法律なども一通り人の話を聞て合点する位のみはなくて叶わず。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あるいは社会の指導者または模範ともなるような事業であっても、珠盤となればいかに勘定しても間に合わぬというごときものならば
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そんな次第諸方からの到来物は一々自ら吟味して菓子の折まで開けて調べるという風で月々の収入支出等も佐助を呼びつけて珠算盤を置かせ決算を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この子供にはこれこれのことが適当だろうとまだこわれもしない人生の算梯をはじくのである。
しゃりこうべ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
意地の悪い古参の小僧が算珠盤片手に、それ「忍」という文字は刃の下に心と書くぞよ、ちょっと試してやろうかと算珠盤裏で三分刈の頭をられ、その欅板の目に挟み引かれる髪の毛は
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
更に手重いのになると、教授用の大きい算露盤を背負わせて、教師が附き添って各級の教場を一巡し、この子はかくかくの不都合を働いたものであると触れてあるくのである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)