“儀右衞門”の読み方と例文
読み方割合
ぎゑもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取次(とりつ)ぐ母(はゝ)が詞(ことば)も待(ま)たず儀右衞門(ぎゑもん)冷笑(あざわら)つて聞(き)かんともせずさりとは口賢(くちがしこ)くさま/″\の事(こと)がいへたものかな父親(てゝおや)に薫陶(しこま)れては其筈(そのはず)の事(こと)ながらもう其手(そのて)に乘(の)りはせぬぞよ餘計(よけい)な口(くち)に風引(かぜひ)かさんより早(はや)く歸宅(きたく)くさるゝが宜(よ)さゝうなもの誠(まこと)と思(おも)ひて聞(き)くものは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
手早(てばや)く取(と)りてお忘(わす)れ遊(あそ)ばしたかと取(とり)すがりて啼(な)く音(ね)に知(し)るゝ燒野(やけの)の雉子(きゞす)我子(わがこ)ならねど繋(つな)がる縁(えん)とて母(はゝ)は女(をんな)の心(こゝろ)も弱(よわ)くオヽお高(たか)か否(いな)お高(たか)どのか何(なん)として此樣(このやう)な處(ところ)へ何(ど)う尋(たづ)ねて知(し)れましたとおろ/\涙(なみだ)の聲(こゑ)きゝ附(つ)けてや膝行出(いざりい)づる儀右衞門(ぎゑもん)はくぼみし眼(め)にキツと睨(にら)みてコレ何(なに)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)