“其筈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのはず88.9%
そのはづ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其筈そのはずで、後に聞くと亜米利加アメリカ人だったが、私の額に手をあてたり、脈膊を数えたりして、やがて角砂糖にコンニャックをそそいで、口に含ませてくれた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
はてな、聞いたやうな声だと思つて、考へて見ると、其筈そのはずさ——僕の阿爺おやぢの声なんだもの。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それ其筈そのはづ実家さと生計向くらしむきゆたかに、家柄いへがら相当さうたうたかく、今年ことし五十幾許いくつかのちゝ去年きよねんまで農商務省のうしやうむしやう官吏くわんりつとめ、嫡子ちやくし海軍かいぐん大尉たいゐで、いま朝日艦あさひかん乗組のりくんでり、光子みつこたつ一人ひとり其妹そのいまうととして
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)