“そのはず”の漢字の書き方と例文
語句割合
其筈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生のみか世人よのひとおどろかすもやすかるべしと、門外もんぐわい躊躇ちうちよしてつひにらず、みちひきかへて百花園くわゑんへとおもむきぬ、しん梅屋敷うめやしき花園くわゑんは梅のさかりなり、御大祭日ごたいさいびなれば群集ぐんしふ其筈そのはずことながら
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
それ其筈そのはず一方のは横綱用の刷毛、一方はお客に使ふ素人用の刷毛だ。膚の触り具合から考へてこの硬い/\刷毛を平気で受ける大錦君の皮膚は少くとも馬より丈夫で無ければならない。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)
聞けばた戦争とか始まるさうで、わしの村からも三四人急に召し上げられましたが、兵隊に取られるものに限つて、貧乏人で御座りますよ、成程其筈そのはずで、年中働いて居るので身体からだが丈夫
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)