-
トップ
>
-
膝行出
読み方 | 割合 |
いざりだ | 66.7% |
いざりい | 33.3% |
椽側に
居た
白痴は
誰も
取合はぬ
徒然に
堪へられなくなつたものか、ぐた/\と
膝行出して、
婦人の
傍へ
其の
便々たる
腹を
持つて
来たが、
崩れたやうに
胡座して、
頻に
恁う
我が
膳を
視めて、
指をした。
縁側に居た
白痴は
誰も
取合ぬ
徒然に
堪えられなくなったものか、ぐたぐたと
膝行出して、
婦人の
傍へその
便々たる腹を持って来たが、
崩れたように
胡坐して、しきりにこう我が膳を
視めて、
指をした。
手早く
取りてお
忘れ
遊ばしたかと
取すがりて
啼く
音に
知るゝ
燒野の
雉子我子ならねど
繋がる
縁とて
母は
女の
心も
弱くオヽお
高か
否お
高どのか
何として
此樣な
處へ
何う
尋ねて
知れましたとおろ/\
涙の
聲きゝ
附けてや
膝行出づる
儀右衞門はくぼみし
眼にキツと
睨みてコレ
何を