“風靡”の読み方と例文
読み方割合
ふうび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十年二十年ほど前には、やくざ小説がはやり、明治の初年には、義賊小説や泥棒芝居が恐ろしい勢いで、創作演劇の世界を風靡ふうびした。
でも、当時を風靡ふうびした官員さんの細君になったので、また縁がつながったものと見える。思うに私の母はちとしゃくだったに違いない。
悪党楠木の聞えは、かつて河内野を風靡ふうびした時代もある。それは藤房も知っていた。けれど“悪党”の称は、悪人の意味ではない。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)