“古塚”の読み方と例文
読み方割合
ふるづか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又、萬有のすぐれてめでたき事もくうにはあらず又かのうつ蘆莖あしぐきそよぎもくうならず、裏海りかいはまアラルのふもとなる古塚ふるづかの上に坐して
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
夏草なつくさやつわものどもが、という芭蕉ばしょうの碑が古塚ふるづかの上に立って、そのうしろに藤原氏ふじわらし三代栄華の時、竜頭りゅうずの船をうかべ、管絃かんげんの袖をひるがえし、みめよき女たちがくれないはかまで渡った、朱欄干しゅらんかん
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしはあの夫婦とみちづれになると、向うの山には古塚ふるづかがある、この古塚をあばいて見たら、鏡や太刀たちが沢山出た、わたしは誰も知らないように、山の陰のやぶの中へ、そう云う物をうずめてある
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)