“夏草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なつくさ80.0%
なつぐさ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それをどこまでもいくと、ひろはらっぱへでました。そこはかすみうらのふちで、一面いちめん夏草なつくさがはえしげっています。夏草には夜露よつゆがしっとりとおりています。
あたまでっかち (新字新仮名) / 下村千秋(著)
夏草なつくさやつわものどもが、という芭蕉ばしょうの碑が古塚ふるづかの上に立って、そのうしろに藤原氏ふじわらし三代栄華の時、竜頭りゅうずの船をうかべ、管絃かんげんの袖をひるがえし、みめよき女たちがくれないはかまで渡った、朱欄干しゅらんかん
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夏草なつぐさ油蝉あぶらぜみなく山路やまじかな
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)