“竜頭”のいろいろな読み方と例文
旧字:龍頭
読み方割合
りゅうず62.5%
たつがしら25.0%
りゅうかみ4.2%
りゅうづ4.2%
りゆうとう4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巻軸になった竜頭りゅうずは六分、これは定法じょうほうです、毛の様に伸びた穂は、四寸あまり、それを右手につまみ上げると、穂先を左の指の腹で軽く撫でて見ます。
禁断の死針 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
武者絵むしゃえ錦絵にしきえ、二枚つづき三枚つづきの絵も彼のいうがままに買ってくれた。彼は自分の身体からだにあう緋縅ひおどしのよろい竜頭たつがしらかぶとさえ持っていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此処から山稜を尚おも北に伝って行くと竜頭りゅうかみ山に出て八町峠へ下れるそうであるが、筍のような峰頭を三つ四つ越さなければならないから、楽ではないそうである。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「あいつは十五分進んでゐるな。」それから腕時計の竜頭りゅうづを引っぱって針を直さうとしました。
耕耘部の時計 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
あばあに初心ならん 品川に梟示きようじ竜頭りゆうとうかぶと 想見る当年怨毒の深きを
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)