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竜頭
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たつがしら
ふりがな文庫
“
竜頭
(
たつがしら
)” の例文
旧字:
龍頭
武者絵
(
むしゃえ
)
、
錦絵
(
にしきえ
)
、二枚つづき三枚つづきの絵も彼のいうがままに買ってくれた。彼は自分の
身体
(
からだ
)
にあう
緋縅
(
ひおど
)
しの
鎧
(
よろい
)
と
竜頭
(
たつがしら
)
の
兜
(
かぶと
)
さえ持っていた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
舌長姥思わず正面にその口を
蔽
(
おお
)
う。侍女等忍びやかに皆笑う。桔梗、
鍬形
(
くわがた
)
打ったる五枚
錣
(
しころ
)
、金の
竜頭
(
たつがしら
)
の
兜
(
かぶと
)
を捧げて出づ。夫人と亀姫の前に置く。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
仏教の弁財天や諸神王竜王が額や頭に竜蛇を戴く、わが邦の
竜頭
(
たつがしら
)
の
兜
(
かぶと
)
はこれらから出たものか。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
柩
(
ひつぎ
)
の
輿
(
こし
)
は、金箔と五色の泥彩で塗られ、大勢のシナ人が
舁
(
かつ
)
いで行った。刺繍の
袍
(
ほう
)
みたいな衣服を着た道士だの祭司がそれを
繞
(
めぐ
)
り、前後には、
竜頭
(
たつがしら
)
の弔旗や
旛
(
はん
)
が林立してゆく。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
閏
(
うるう
)
二月の一日であったが、この日宮家には蔵王堂の
御座
(
ぎょざ
)
に、赤地の錦の
鎧直垂
(
よろいひたたれ
)
に、
巳
(
み
)
の
剋
(
こく
)
ばかりの
緋縅
(
ひおどし
)
の鎧——あさひの
御鎧
(
おんよろい
)
をお召しになり、
竜頭
(
たつがしら
)
の
御兜
(
おんかぶと
)
をいただかれ
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
少しく離れた私の
兜
(
かぶと
)
の
竜頭
(
たつがしら
)
は、城の天守の棟に飾った黄金の
鯱
(
しやち
)
ほどに見えようと思う。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“竜頭”の意味
《名詞》
竜頭 (りゅうず、りゅうとう、りょうとう)
(りゅうず、りゅうとう、りょうとう)竜の頭。それを象ったもの。
(りゅうとう、りょうとう)船首に竜の頭の彫り物をした船。
(りゅうず)釣り鐘の頂部につけた梁につるすためのつり手。
(りゅうず)仏具の幡のさおの先につるすためのつり手。
(りゅうず)兜の前立につける飾り。たつがしら。
(りゅうず)腕時計や懐中時計などで針を動かしたりぜんまいを巻いたりするためのつまみ。
(出典:Wiktionary)
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“竜頭”で始まる語句
竜頭蛇尾
竜頭峯
竜頭鷁首