“りゅうず”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リュウズ
語句割合
竜頭88.2%
龍頭11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして懐中時計を三十分に一度はきっと出して、ただ眺める。竜頭りゅうずをいじって耳へもってゆくしぐさを繰返す——
信玄の嫡子、太郎義信は時に二十四歳、武田菱の金具竜頭りゅうずの兜を冠り、紫裾濃すそごの鎧を着、青毛の駿馬に跨って旗本をたすけて、奮戦したことは有名である。
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
冷徹れいてつな峡間は、湯滝の下に苔生こけむした天然林を抜け出して、戦場ヶ原をいく曲がり、龍頭りゅうずの滝を落ちて中禅寺湖へ注いでいるが、ここは渓流魚釣りの練習場として、まことに好適の流れである。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
「淵の底には鐘が沈んでおります。一面の水草が取付いてそよいでおりますので、その大きさは確かに判りませぬが、鐘は横さまに倒れているらしく、薄暗いなかに龍頭りゅうずが光っておりました。」
鐘ヶ淵 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)