“ふるづか”の漢字の書き方と例文
語句割合
古塚100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
友人久米くめ君から突然有馬の屋敷跡には名高い猫騒動の古塚ふるづかが今だに残っているという事だから尋ねて見たらばと注意されて、私は慶応義塾けいおうぎじゅくの帰りがけ始めて久米君とこの閑地へ日和下駄を踏入ふみいれた。
「知らん……こんな畑のなかの古塚ふるづかなどの由来は」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしはあの夫婦ふうふみちづれになると、むかうのやまには古塚ふるづかがある、その古塚ふるづかあばいてたら、かがみ太刀たち澤山たくさんた、わたしはだれらないやうに、やまかげやぶなかへ、さうものうづめてある
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)