“慶応義塾”の読み方と例文
読み方割合
けいおうぎじゅく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、はらをたてましたが、その宋太郎そうたろうも、自分じぶんのわるかったことをさとって、諭吉ゆきちにあやまり、やがて慶応義塾けいおうぎじゅくにはいってきました。
慶応義塾けいおうぎじゅくはこのころ、弟子いよいよすすみ、その数すでに数百に達し、また旧日のにあらず。或夜あるよ神明社しんめいしゃほとりより失火し、予が門前もんぜんまで延焼えんしょうせり。
元来酒をたしなまざれば従つて日頃悪食あくじきせし覚えもなし。ひて罪を他に負はしむれば慶応義塾けいおうぎじゅくにて取寄する弁当の洋食にあてられしがためともいはんか。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)