“或夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あるよ88.2%
あるばん5.9%
あるよる5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或夜あるよ重吉はもう来ないと思った檀那の杉村が突然格子戸こうしどを明ける音に、びっくりして裏口から逃出すと、外は寒い風が吹いている。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
髪の結様ゆいようどうしたらほめらりょうかと鏡にむかって小声に問い、或夜あるばん湯上ゆあがり、はずかしながらソッと薄化粧うすげしょうして怖怖こわごわ坐敷ざしきいでしが、わらい片頬かたほに見られし御眼元めもと何やらるように覚えて
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)