“坐敷”の読み方と例文
読み方割合
ざしき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ貴君あなたのやうにもないおりき無理むりにも商買しようばいしてられるは此力このちからおぼさぬか、わたし酒氣さかけはなれたら坐敷ざしきは三昧堂まいどうのやうにりませう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
是程の麗わしきお辰、何とてさもしき心もつべき、さりし日亀屋かめやの奥坐敷ざしきに一生の大事と我も彼もうきたる言葉なく、たがいに飾らず疑わず固めし約束
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
とある玄関で駒をすて、迎へに出た女官につれられて立派なお坐敷ざしきに通り、しばらく待つてゐると、竜王と、乙姫とが沢山な家来をつれて其処へおでましになりました。
竜宮の犬 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)