“坐睡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いねむり38.1%
いねむ23.8%
ゐねむり19.0%
ざすい4.8%
ざすゐ4.8%
まどろ4.8%
ゐねむ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
論理的で趣味のないむつかしい事ばかり聞いて居ると、坐睡いねむりの出るような事ばかりいわれるから私共は仏法の坊主でありながら厭であった。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
が、額の下の高麗こうらいべりの畳の隅に、人形のようになって坐睡いねむりをしていた、十四になるはかま巫女みこを、いきなり、引立てて、袴を脱がせ、きぬいだ。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おろし表門おもてもんかゝる此時大膳は熨斗のし目麻上下なりすでにして若黨潜門くゞりもんへ廻り徳川天一坊樣の先驅赤川大膳なり開門かいもんせられよと云に門番は坐睡ゐねむりし乍らなに赤川大膳ぢやと天一坊は越前守が吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
冬でも着物のまま壁にもたれて坐睡ざすいするだけだと云った。侍者じしゃをしていた頃などは、老師の犢鼻褌ふんどしまで洗わせられたと云った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このあんあづかるやうになつてから、もう二ねんになるが、まだ本式ほんしきとこべて、らくあしばしてことはないとつた。ふゆでも着物きものまゝかべもたれて坐睡ざすゐするだけだとつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
するうちにいつか知らうとうとと坐睡まどろんでしまった。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
福鼠ふくねずみまたそのぢ、そろ/\坐睡ゐねむりをはじめました、が、帽子屋ばうしやつねられて喫驚びツくりしてあが
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)