“坐視”の読み方と例文
読み方割合
ざし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしさらに一二年を放置せば、心身ともに萎靡いびし終らんとす。坐視ざしするに忍びざるものあり。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ただ冒進ぼうしんの一事あるのみと、ひとり身をぬきんで水流をさかのぼり衆をてて又顧みず、余等つゐで是にしたがふ、人夫等之を見て皆曰く、あに坐視ざしして以ていたづらに吉田署長以下のたんやと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
……くより、みかどにはふかくおんたよりにおぼされ、時あれとしておわせしが、宇内八荒うだいはっこうのありさま、今や坐視ざしあらせらるるに忍び給わず、ついに御意ぎょいを決して、二十四日払暁
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)