“ざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
坐視40.0%
33.3%
坐死6.7%
6.7%
6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ冒進ぼうしんの一事あるのみと、ひとり身をぬきんで水流をさかのぼり衆をてて又顧みず、余等つゐで是にしたがふ、人夫等之を見て皆曰く、あに坐視ざしして以ていたづらに吉田署長以下のたんやと
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
お綱が帯にかくざしにした柳しぼりの一腰さえ、尺八の袋か、笛や舞扇でも入れているかと、人目もひかぬほど調和していた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と吟じてりくせられぬ。母族林彦清りんげんせい、妻族鄭原吉ていげんきつ九族既に戮せられて、門生等まで、方氏ほうしの族として罪なわれ、坐死ざしする者およそ八百七十三人、遠謫えんたく配流はいるさるゝもの数う可からず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
きゝ道理もつともの願なりゆるし遣はすへだたれば遲速ちそくあり親子三人一間ひとまに於て切腹せつぷくすべければ此所へ參れとの御言葉に用人はかしこまり此旨このむね奧方おくがたへ申上げれば奧方には早速さつそく白裝束しろしやうぞくあらためられ此方の一間へ來り給ひなみだこぼさず良人をつとそばざして三人時刻を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
と見るといつの間に握られていたのだろう師匠の手の二尺ざしが烈しくブルブル慄えていた。そうして、そうして、自分の右の手の甲がこんなにも堆く、紫いろに腫れ上がってしまっていた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
車は通らず、雨傘も威勢よくポンと轆轤ろくろを開いたのでは、羽目へ当って幅ったいので、湯の帰りにも半開はんびらき、春雨さばきの玉川ざし
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)