“遠謫”の読み方と例文
読み方割合
えんたく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は果して大拿翁だいなおう〔ナポレオン一世〕の如く、敗衄はいじくのあまり、敵国に生擒せいきんされ、空しく遠謫えんたくの最後を見るか、あるいはしからずして、かかる不幸よりまぬかるるを得るか。
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
と吟じてりくせられぬ。母族林彦清りんげんせい、妻族鄭原吉ていげんきつ九族既に戮せられて、門生等まで、方氏ほうしの族として罪なわれ、坐死ざしする者およそ八百七十三人、遠謫えんたく配流はいるさるゝもの数う可からず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
真宗崩じて後、其きさきにくしみを受け、ほしいままに永定陵を改めたるによって罪をこうむり、且つ宦官かんがん雷允恭らいいんきょうと交通したるを論ぜられ、崖州に遠謫えんたくせられ、数年にして道州にうつされ、致仕して光州に居りてしゅつした。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)