“戮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りく56.3%
あは18.8%
あわ6.3%
6.3%
ころ6.3%
コロ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに、おのれの家族がりくせられてふたたび漢に戻る気持を失ってからは、いっそうこの「漢節を持した牧羊者」との面接を避けたかった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
日本紀略にも罪状は出て居らぬが、都まで通つた悪事でもあり、人数も多いから、いづれ党を組み力をあはせてた事だらう。何にしても前科者だ、一筋ひとすぢで行く男では無い。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この時、幕府、夷書を下して言路を開く。余、同志と議し、いやしくも二、三の名侯心をかなえ力をあわせ、正義を発し俗説を排するもの有らば、則ち天下の論定まらんと。しばしばこれを政府にもうす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
電火は人をろすと謂ふ。然り、かれは魔物なり。然れども少しく造化の理を探れ、自からに電火の起らざるべからざるものあるを悟れ、天の気と地の気と、相会せざる可からざるものあるを察せよ。
いはゆる骨肉相疑ひ、同族相ころした、仇と味方のおくつき所——何某の墓、何某の墓としるした立札が、そちこちの途の邊に見えた。
滑川畔にて (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「我レ東ヲチシヨリ、茲ニ六年ニナリヌ、又天皇ノリテ、兇徒キョウトコロサレヌ。」と、後世つくられた、いわゆる「建国の詔」に、その事が明らかにされてある。