“刑戮”の読み方と例文
読み方割合
けいりく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貴公はよく人に鬼を見せるというが、今わたしの眼の前へその姿をはっきりと見せてくれ。それが出来なければ刑戮けいりくを加えるから覚悟しなさい」
主水もんど以来の熱心な信者が、刑戮けいりくに洩れて、地下に潜み、あるいは転び切支丹となって、ひそかに邪宗門帰依を続けていたことは充分想像されることで
いったん浪士らが金沢藩にくだったと見ると、虎の威を借りて刑戮けいりくをほしいままにするとはなんという卑怯ひきょうさだと。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)