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刑戮
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けいりく
ふりがな文庫
“
刑戮
(
けいりく
)” の例文
「貴公はよく人に鬼を見せるというが、今わたしの眼の前へその姿をはっきりと見せてくれ。それが出来なければ
刑戮
(
けいりく
)
を加えるから覚悟しなさい」
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
原
主水
(
もんど
)
以来の熱心な信者が、
刑戮
(
けいりく
)
に洩れて、地下に潜み、あるいは転び切支丹となって、ひそかに邪宗門帰依を続けていたことは充分想像されることで
銭形平次捕物控:135 火の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いったん浪士らが金沢藩に
降
(
くだ
)
ったと見ると、虎の威を借りて
刑戮
(
けいりく
)
をほしいままにするとはなんという
卑怯
(
ひきょう
)
さだと。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
長門
(
ながと
)
と筑前の盲人の頭目には、二、三の
刑戮
(
けいりく
)
に触れた者さえあったが、土地旧来の慣習はどこまでも彼らを援護したのみならず、なお背後には天台本山の、尻押というものが実はあった。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
先に死んで
刑戮
(
けいりく
)
をまぬかれた幸運の甚右衛門は、専ら旅先で贋金をつかっていたのであるが、他の商人四人は江戸市中で巧みに使用したことを白状した。
半七捕物帳:28 雪達磨
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
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刑戮
(
けいりく
)
に洩れて地下に潜み、或は轉び切支丹となつて、ひそかに邪宗門歸依を續けてゐたことは充分想像されることで、ガラツ八がかう言つた言葉も決して好い加減な
出鱈目
(
でたらめ
)
ではなかつたのです。
銭形平次捕物控:135 火の呪ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
周囲の者がその
刑戮
(
けいりく
)
をあえてさせたのだと言うものも出て来た。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
刑
常用漢字
中学
部首:⼑
6画
戮
漢検1級
部首:⼽
15画
“刑”で始まる語句
刑部
刑
刑罰
刑務所
刑事
刑場
刑吏
刑死
刑刀
刑部友矩