“けいりく”の漢字の書き方と例文
語句割合
刑戮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長門ながとと筑前の盲人の頭目には、二、三の刑戮けいりくに触れた者さえあったが、土地旧来の慣習はどこまでも彼らを援護したのみならず、なお背後には天台本山の、尻押というものが実はあった。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
先に死んで刑戮けいりくをまぬかれた幸運の甚右衛門は、専ら旅先で贋金をつかっていたのであるが、他の商人四人は江戸市中で巧みに使用したことを白状した。
半七捕物帳:28 雪達磨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
刑戮けいりくに洩れて地下に潜み、或は轉び切支丹となつて、ひそかに邪宗門歸依を續けてゐたことは充分想像されることで、ガラツ八がかう言つた言葉も決して好い加減な出鱈目でたらめではなかつたのです。