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遠謫
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えんたく
彼は果して
大拿翁〔ナポレオン一世〕の如く、
敗衄のあまり、敵国に
生擒され、空しく
遠謫の最後を見るか、あるいは
然らずして、かかる不幸より
免るるを得るか。
と吟じて
戮せられぬ。母族
林彦清等、妻族
鄭原吉等九族既に戮せられて、門生等まで、
方氏の族として罪なわれ、
坐死する者およそ八百七十三人、
遠謫配流さるゝもの数う可からず。
真宗崩じて後、其
后の
悪みを受け、
擅に永定陵を改めたるによって罪を
被り、且つ
宦官雷允恭と交通したるを論ぜられ、崖州に
遠謫せられ、数年にして道州に
徙され、致仕して光州に居りて
卒した。