“宦官”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんがん90.5%
くわんぐわん9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この刑を受けた者を閹人えんじんと称し、宮廷の宦官かんがんの大部分がこれであったことは言うまでもない。人もあろうに司馬遷しばせんがこの刑にったのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ある似而非えせコルネイユがティリダートを書き、ある宦官かんがんが後宮を所有し、陸軍のあるプルュドンムが偶然に一時期を画すべき決定的勝利を得
追随するのは魔法師のセムボビチスと宦官くわんぐわんのメンケラとである。行列の中には七十五頭の駱駝がゐて、それが皆肉桂、没薬もつやく、砂金、象牙などを負うてゐるのである。
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
若しこの詩人の足あとを辿たどる多少の力を持つてゐたらば、——彼はデイヴアンを読みをはり、恐しい感動の静まつた後、しみじみ生活的宦官くわんぐわんに生まれた彼自身を軽蔑せずにはゐられなかつた。
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)