“似而非”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えせ88.0%
にてひ6.0%
えせひ2.0%
えぜひ2.0%
にせ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして病身であるために世を厭うている人に過ぎないと言っておる。遁世家ぶって得意でいる似而非えせ風流は少しもないのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
似而非にてひ」なるものの存在を極度に排斥するわれわれの潔癖が、さういふものを許さないのではないかと思ふのです。
次にわれ等の教に反対する者の中で、最も取り扱いにくいのは、実にかの似而非えせひ科学者である。
われ等の最も嫌忌けんきするのは、そこに何等の批判も考慮もなしに、ただ外面のみを扮装した、似而非えぜひ人物の似而非えぜひ言論を鵜呑みにせんとする、軽信けいしん家の態度である。
白根の山ふところの奈良田の温泉で、似而非にせの役人を一槍の下に縫いつけたのは、さのみ恨みの残るべきことではありません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)