「文化」は国土と歴史との所産であります。言ひ換へれば、民族の血と運命とが創りあげる生存のすがたであります。民族とはこゝでは狭い意味の人種的差別を云々せず、精神的に結合した政治的統一体を指すこととし、やがては、国民の名に於て全く等質の文化圏に …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 社会科学 > 社会科学 > 論文集・評論集・講演集 |
初出 | 「力としての文化――若き人々へ」河出書房、1943(昭和18)年6月20日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約40分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1時間7分(300文字/分) |