“閹人”の読み方と例文
読み方割合
えんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この刑を受けた者を閹人えんじんと称し、宮廷の宦官かんがんの大部分がこれであったことは言うまでもない。人もあろうに司馬遷しばせんがこの刑にったのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
俗伝にこの猴王十二年に一度呼ばわる、それを聞いた者は閹人えんじんとなるという。予はとかく女難に苦しむから思い切って聞かせてもらおうかしら。
そうしてその肉感的な陶酔を神への奉仕であると信じている。さらにはなはだしいのは神前にささげる閹人えんじんの踊りである。閹人たちは踊りが高潮に達した時に小刀をもって腕や腿を傷つける。
『偶像再興』序言 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)