“えんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エンジン
語句割合
円陣23.1%
燕人23.1%
閹人15.4%
猿人11.5%
厭人11.5%
煙塵7.7%
炎陣3.8%
烟塵3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、弾丸だんがんのようにといったほうがいいかもしれません。追っ手の円陣えんじんのいっぽうを突破して、庭の奥へと走りこみました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それがしの義弟に燕人えんじん張飛という者があります。これなどは大軍の中へはいって、大将軍の首を持ってくることまるで木に登って桃をとるよりたやすくいたします。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
俗伝にこの猴王十二年に一度呼ばわる、それを聞いた者は閹人えんじんとなるという。予はとかく女難に苦しむから思い切って聞かせてもらおうかしら。
地球では、今から約七十五万年前に、サルからわかれて猿人えんじんが現れた。その後いろいろな猿人が現れ進化していったが、五十万年たったどき、新しく君たち人類の先祖がその中から現れた。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ショーペンハウエル的厭人えんじん感のニヒリズムから、毒々しい挑戦ちょうせん的の態度に於て、浪漫派の感傷的なる愛や人道主義やを、梅毒のように不潔視した。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
彼等は火の光と煙塵えんじんの見えないときを待っていたから、到著とうちゃくが遅れたのである。
不周山 (新字新仮名) / 魯迅(著)
不動明王ふどうみょうおう炎陣えんじんからとばされたこんがら、せいたかの両童子りょうどうじでもあるように、火だらけになってころげだしたふたりをそこに見るやいな
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
瓦礫がれき烟塵えんじん、混濁のちまたに面した、その中へ、小春の陽炎かげろうとともに、貸本屋の店頭みせさきへ、こうした娘姿を映出すのは——何とか区、何とか町、何とか様ア——と、大入の劇場から女の声の拡声器で
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)