“厭人”の読み方と例文
読み方割合
えんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やはり前に述べました極めて明晰な頭脳と、厭人えんじん的にハニカミがちな性格に押え付けられているらしく思われるのであります。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ショーペンハウエル的厭人えんじん感のニヒリズムから、毒々しい挑戦ちょうせん的の態度に於て、浪漫派の感傷的なる愛や人道主義やを、梅毒のように不潔視した。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
それでも、永年の慣習しきたりというものは恐ろしいもので、かえって御当人達には、人に接するのを嫌う——いわば厭人えんじんとでも云うような傾向が強くなってまいりました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)