『バルタザアル』
其頃はギリシヤ人にサラシンとよばれたバルタザアルがエチオピアを治めてゐた。バルタザアルは色こそ黒いが、目鼻立の整つた男であつた。其上又素直なたましひと大様な心とを持つた男であつた。 即位の第三年行年二十二の時に王は国を出て、シバの女王バルキ …
| 著者 | アナトール・フランス |
| 翻訳者 | 芥川竜之介 |
| ジャンル | 文学 > フランス文学 > 小説 物語 |
| 原題 | Balthasar |
| 初出 | 「新思潮」1914(大正3)年2月 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約23分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約37分(300文字/分) |