“榲桲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まるめろ50.0%
マルメロ37.5%
クインス12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ雪を見ぬ岩木山いはきやまは、十月の朝日に桔梗の花の色をして居る。山を繞つて秋の田が一面に色づいて居る。街道は斷續榲桲まるめろの黄な村、林檎の紅い畑を過ぎて行く。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
そこで王は畢生ひつせいの記憶力を絞つて、エチオピアの料理人が榲桲マルメロを蜜の中へ入れて貯へる方法を叙述しようとした。ところが女王は、碌々聞きもしないで又急に話をかへた。
バルタザアル (新字旧仮名) / アナトール・フランス(著)
シェイクスピアの作品に現れた花卉樹木の類を集めた庭園で、月桂樹ベイペア山櫨メドラ木瓜ぼけに似た花を付けている榲桲クインス、ホーソーン、えにしだ、等々。
シェイクスピアの郷里 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)