“生擒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いけど54.5%
いけどり34.1%
せいきん6.8%
とりこ2.3%
イケド2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「太史慈が今、ついそこで、敵の孫策と一騎打ちしているが、いつ勝負がつくとも見えません。くご加勢あれば、生擒いけどれましょう」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大軍の主将といえども、生擒いけどりにされないことはない。しかし、微々たる田夫野人でも、その操守を奪い取ることは出来ない。」
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
彼は果して大拿翁だいなおう〔ナポレオン一世〕の如く、敗衄はいじくのあまり、敵国に生擒せいきんされ、空しく遠謫えんたくの最後を見るか、あるいはしからずして、かかる不幸よりまぬかるるを得るか。
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
左門へ立ち向かっては子供のようにあしらわれる頼母ではあったが、本来がすぐれた腕前、博徒や用心棒に対しては段違いに強く、瞬間またたくまに四人を斃し、二人を追い、二人を生擒とりこにしてしまったのである。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
水泊スイハクウズタイラゲテ晁蓋チョウガイ生擒イケドリ”
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)